
ヒッピーという言葉を聞いたことありますか?
聞いたことある方は、
多少カルチャーに興味がある方でしょう。音楽とかファッションが好きなのでは?
ヒッピー、それはまさしくカルチャー用語。
ハッピーに近い発音から、なんだから幸せそうな印象を受けるかたもいるでしょう。
ヒッピーとはどんな意味で、どんな歴史があるのでしょう?
ヒッピーとは、アンチファッション、そしてライフスタイルの1つです。
その暮らし方や嗜好はとても刹那的、理想を常に追い求め、盲目的な所もあります。
でも僕は、そんな彼らのことを調べるうちに、暮らしやスタイルが好きになりました。
皆さんにも是非知ってほしいので、今回ヒッピーについて解説いたします。
ちなみに、アンチファッション、ストリートファッションとはそもそもなんなのか、という記事はこちら
【ヒッピーとは?】その意味や歴史を解説【スタイルヒストリー】
【ヒッピーとは?】ヒッピーの意味|その歴史を探る
ヒッピーとは、
特定の考え方の一種、また、ライフスタイルの事です。
それらの考え方をしている人。そんなライフスタイルを送る人。
転じて、彼らのファッションスタイルや風貌など
それらはすべてまとめて、ヒッピーと呼ばれました。
1960年頃、アメリカの若者で流行したスタイルです。
当時のアメリカでは、
・枯葉剤を大量に散布したベトナム戦争
・キューバ危機にまで発展した東西冷戦
・リベラルな改革の主導者ケネディ大統領暗殺
・排気ガス・産業廃棄物等の環境破壊問題
など、いやなニュースが多くありました。
若者は、これにつけてアメリカの将来、ひいては世界の将来を憂います。
世界がいい方向に進んでいない。これを訴える彼らですが、強引に武力や争いで主張をすることを解決することを避けました。
それは、おとなたちがしていたことの繰り返しになるからです。
こうして、反体制的な雰囲気が若者全体に蔓延。
それが表出した結果、ヒッピーは生まれました。
争いではなく、あくまで平和に訴える。
その姿勢や信念は、世界中を巻き込みます。
【ヒッピーとは?】ヒッピーの意味|ライフスタイル・信条に迫る
彼らは、物質主義的な考え方を否定し、
人間のありのままの姿、
自然の中で暮らしていたその時代の生き方に回帰しようとします。

そこで、大量の若者が、学校や会社を途中でやめ、ヒッピーになりました。
彼らは反体制、反社会を信条とし、
反戦、反核、そして公民権運動を支持しました。
また、先ほども言ったように
自然への回帰を求め、彼らはもっぱら
愛、平和、自由、自然、音楽、セックスを好みました。
それらを理想的に言い表す言葉が、
「ラブ&ピース」
だったのです。


では、彼らの暮らしや、そのファッションはどのようなものだったのでしょうか?
【ヒッピーとは?】ヒッピースタイル・ファッションを紹介【スタイルヒストリー】
【ヒッピーとは?】ライフスタイル・ファッションについて
・ライフスタイル
ラブ&ピース
自然、愛、平和、自由、音楽、セックス
そんな理想的な暮らしをするために、彼らはコミューンを形成しました。
コミューンとは、ある程度の生活基盤を共有して暮らすことです。
特に、文明の発達したエリアから少し離れた荒野や森林に生活しました。

ヒッピーの本拠地でもあった、サンフランシスコのヘイト・アシュベリ地区では、
10万人を超える人が共同生活を送ったそうです。
・ファッションスタイル
より自然的であることを求め、都会的なファッションを捨てていました。
男性女性共に、
髪を長く伸ばし、フレアパンツをはいていました。
フレアパンツについての記事はこちら
また、トップスは花柄やサイケ柄、
もしくは自由を標榜する政治スローガンのTシャツ等を好んで着用しました。
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また、60年代中盤からは、エスニックなスタイルが流行します。
インド、アフリカ、東欧などの民族衣装をまねたスタイルです。
西洋の汚れた物質主義を否定し、
東洋の精神主義的な側面を取り入れようとしました。
戦争等がイメージすることを嫌った彼らのファッションスタイルは、非常に華やかでした。
【ヒッピーとは?】日本のヒッピーについて
ヒッピーの考え方は日本にまで伝わり、流行しました。
本国の域ではないですが、日本にもコミューンができていたといいます。
自然への回帰を求め、鹿児島の屋久島などで生活していたそう。
しかし、日本のヒッピーはアメリカほどの社会問題が顕在化していなかったからか、
社会を変革する心意気を持っていた人数は少なかったようです。
彼らにはヒッピー的博愛精神ではなく、楽天的なライフスタイル・風貌が先に伝わったのか、
崇高な意思は持っていなかったようです。
定職に就かずブラブラ
昼間からシンナーを吸って酩酊状態のその姿を都会で晒していました。
彼らはフーテン、と呼ばれ変人扱いされたそうです。
さて、今回はヒッピーについて、その歴史やファッションスタイルを細かく紹介しました。
いかかでしたでしょうか?

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