エディスリマン(Hedi Slimane)|なぜ新生セリーヌのクリエイティブデザイナーはいつまでも輝き続けているのか

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きれいめでとにかくミニマルが大好きです。ハイブランドとプチプラをMIXしたお手軽上質コーデの記事メインで書いてます。一生着れる服選びがモットー。(身長175㎝/体重53kg/細身)

エディスリマン(Hedi Slimane)とは?

エディスリマン(Hedi Slimane)の生い立ち

1968年フランス出身
フランスのトップ美術教育機関
ルーブル美術学院で美術と歴史が専攻だったエディスリマン(Hedi Slimane)
現在セリーヌのクリエイティブディレクターを務めています。


彼は服飾を学校では学んでおらず、完全に独学。
その理由は
「スキニーな自分に合う服がないから。」


服飾教育を受けていないものの、16歳から服作りをはじめ、ジョゼ・レヴィやピカールの下でファッションディレクターを務めるなど、若いうちからファッション業界で才能を発揮しました。


センシティブで傷つきやすい「少年性」とそれをポジティブに表現する「ロック」の融合のような作品が彼のスタイルです。



ディレクターとしてのエディスリマン(Hedi Slimane)

1997年にはイヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ・オムのディレクターに就任。
そこでの活躍が評価され、2000年にはクリスチャンディオールで「ディオール・オム」を担当。

それまではストリートやヒップホップのようないわゆるビッグシルエットが全盛期だった頃に、黒を基調とした「スーパースキニー」をコレクションで打ち出し、社会現象を巻き起こしました。

2000年代のメンズファッションに革命を起こした男。
それがエディスリマン(Hedi Slimane)である。

エディスリマン(Hedi Slimane)の実績と作品の特徴とは?

エディスリマン(Hedi Slimane)の成功

しかしながら、
2007年のAWコレクションを最後に、エディはファッションの表舞台から姿を消してしまいました。フォトグラファーとして、雑誌や広告に出向するなど、ファッションに代わる表現先を見いだしていたのです。

そして、ついに、

2012年イブサンローランのクリエイティブデザイナーに就任。

ファッションの表舞台にエディスリマン(Hedi Slimane)が返り咲きました。

イブサンローランと言えば、モンドリアン、サファリ、スモーキング、パンタロンなどなど。

これら伝説のスタイルをスリマン流にアレンジ。
イブサンローランのDNAを引き継ぎつつ、斬新さを融合させたエディスリマンの作品は再び話題になりました。

実際にその評価は数字にも表れており、
ブランドの売上を4年間で3倍にも膨れ上がらせています。

そして2019年、セリーヌのディレクターに就任。
セリーヌでもエディ節がさく裂しています。

次はエディスリマン(Hedi Slimane)の作品特徴を書いていきたいと思います。

エディスリマン(Hedi Slimane)の特徴

エディスリマン(Hedi Slimane)の作品は音楽、その中でも特にロックミュージックとの関係性が強いことで有名です。


日本音楽界の偉人「小室哲也」さんも愛用していたり
あのこのローリングストーンズのツアー衣装はエディスリマン(Hedi Slimane)が特別にデザインしたもの。

デザインにも「ロック」とのかかわりが表れていて、
ステージで「映える」

いわゆる映えファッションがエディスリマン(Hedi Slimane)のグランジスタイルの魅力なのかもしれません。

セリーヌでもこのスタイルは引き継いでいます。

なぜエディスリマン(Hedi Slimane)は成功したのか?

エディスリマン(Hedi Slimane)のマーケティング戦略|新生セリーヌクリエイティブディレクターはここが凄い。

エディスリマン(Hedi Slimane)のデザインは「変化がない」「一辺倒」と批判を受けることが多いです。

ただ、業界の評価とは裏腹にサンローラン就任後4年間で3倍にも売り上げを膨れ上がらせたのです。
これはサンローラン史上最高の売上です。


彼は、一辺倒が好きだから同じようなデザインを出しているわけではないのです。
ファンが欲しい服を作っているのが、エディスリマン(Hedi Slimane)。


つまりマーケティングが「しこたま」上手いということです。

だから売れるんです。

エディスリマン(Hedi Slimane) が売れる理由

どういうことかというと、エディのファッションはターゲット層となるセグメントが明確化されており、そのターゲットの潜在ニーズをいち早く予想し、時代を先取りしたファッションを展開しています。


ブランドを変えても、エディスリマン(Hedi Slimane)自体にすでにファンがついているため、どこのブランドで商品を出しても売れるという仕組みになってます。


さらに自分でブランドを立ち上げるのではなく、既存ブランドのブランド力を利用することで新しい顧客の獲得も可能なのです。


ファンは一生ついてきて、既存ブランドの力で新しいファンも獲得できる。
非常に合理的なクリエイティブデザイナーです。

自分のブランドを立ち上げるのではなく、セリーヌに移籍したのも、これが理由でしょう。

エディスリマン(Hedi Slimane) とここが違う!一般的なメゾンファッションの戦略

ハイブランドのデザインは、デザイナーの世界観をゴリゴリに押し出した上で、消費者に憧れや感動で消費に引き付けることが行われてきました。

いわゆるデザイナー視点のファッションです。


ファンはデザイナーの「アート作品」を買うということですね。

その点エディスリマン(Hedi Slimane)は「アート作品」でありながらも、マーケティングを欠かさないのが強みなのではないでしょうか。

エディスリマン(Hedi Slimane)から学ぶ!デザイナーにおけるビジネススキルの重要性とは?

エディスリマン(Hedi Slimane)から学ぶ アパレル業界の成功例

デザイナーとして成功するにはビジネススキルも必要なんです。


実際に
ルイヴィトンやエルメスは
マーケティング戦略で成功してる会社でもあります。


ファッションとは自分の市場価値を高めるツールですね。
ユニクロで100万円のバッグが売っていても買おうと思わないが、なぜエルメスのバーキンが売れるのか?


秘密はブランディング戦略にあります。
エルメスはセールをしない、全商品自社製造しアウトレット品を出さない 。

これらにより顧客が買った商品の価値を下げないようにしています。
さらに職人が一つ一つハンドメイドで製作するため、顧客の手元に届くのは発注の1か月後です。

いつでも手に入らないというブランドイメージを作る企業努力の結晶がエルメスのバーキンなのです!

ルイヴィトンも同様の戦略で大成功を収めていますね 。

エディスリマン(Hedi Slimane)もビジネスを念頭に置いた服作りが成功に導いていると言えるでしょう。
セリーヌにおける彼も非常に楽しみです。

エディスリマン(Hedi Slimane)から学ぶアパレル業界の失敗例

対して 、
ビジネススキルが不足しているデザイナーが失敗している例も結構あります。


ラフシモンズはカルバン・クラインのクリエイティブデザイナーに就任しました。
彼のデザインは創造力にあふれ業界でも評判でしたが、店舗の売上はまったく振るいませんでした。
一般的に「売れる服」ではなかったのです。
つまり、デザインを押し出した、エディスリマン(Hedi Slimane)とは全く真逆の方法です。

結局、クリエイティブデザイナーを退任してしまいました。


ここ20年におけるカルバン・クラインの売上はライセンス事業で成り立っていました。
しかし、ラフが入ることでカルバンクラインのブランドイメージが刷新されても、
百貨店で買い物する人たちはラフシモンズの名前さえも知らない人がほとんどだったのかもしれません。


非常に才能のあるデザイナーですが、そうしたビジネス面での経験不足が原因で失敗に終わりました。

最後に

現代ではどんなアートも、どんなファッションもビジネス的な視点がないと成り立たないという流れになってきています。


デザイナーを目指す方でも、ビジネスの観点も持ってアートを表現しないと戦えないのです。

セリーヌデザイナー、エディスリマン(Hedi Slimane)のように。
右脳と左脳のバランスの取れたデザイナーが日本から世界に羽ばたいてほしい。
そんな想いを込めて今回の記事を書かせていただきました。

以上です。

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